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特定非営利活動法人 アジア金型産業フォーラム
Asian Die and Mold Forum(ADMF)

 日本のモノづくりの原点として極めて重要な位置にある「金型産業」がその優れた技術力に加えて、国際化に対応したビジネスを如何に展開するか。
 さらに世界の注目を集めるアジア地域が製造基地として拡大する中で、日本の金型産業ビジネスの新しい展開が求められてきています。
 このような背景を踏まえて「アジア金型産業フォーラム」は、わが国の中小金型企業群の活性化のために、金型産業ユーザーである自動車・家電・電子・精密産業等が、さらにアジア展開する状況に即して金型産業のビジネス支援活動を目指します。


量産加工で利益を最大化する「攻め」の打抜き技術
〜教科書や現場の常識を疑い、現象の事実から金型寿命を延ばす〜

講 師 アプト技研 大島清次郎

プレス加工企業の利益の源泉

 プレス加工において、真の利益を生むのは「高難度や高精度な試作」ではなく、「安定した量産加工」の継続にあります。加工現場で最も頻発し、コストを圧迫するのは「打抜き加工」のトラブルです。バリの発生を抑え、再研磨までのショット数を延ばすことができれば、予備部品や交換時間のコストが下がり、企業の利益体質はとても改善します。

1. カス上がりの仮説と検証
 長年、カス上がりの原因は真空吸着や油膜と言われてきましたが、それらは充分な検証がされていません。私はずっと長い間もっと大きな要因があると考えてきました。
 金型の上下運動が引き起こす「気流」がカス上がりを起こす大きな要因であるという仮説と検証を解説します。この気流によるカス上がりのことを「アップターン」ということにしました。
 この現象を理解することで、これまでの場当たり的な対策ではない、本質的なカス上がり防止策が見えてきます。

2.材料打抜き・切断の「押し込んで割る」という解釈
 教科書にある「せん断加工」の対称モデルは、現実の現象を十分に説明できていません。
 実際には、パンチが材料を押し込み、パンチ下側の材料が彎曲(わんきょく)することで、パンチ側から先に「割れ」が始まる「押し込んで割る」現象です。
 この視点に立つことで、なぜ特定の場所のバリの成長が早いのか、なぜカスがダイの中で転倒するのか、なぜ破断面が湾曲するのかなどを説明できるようになります。

3. 順送型における「4つの急所」と寿命向上のガイドライン
 順送型の再研磨サイクルは、型全体ではなくバリが成長しやすい「最も寿命が短い箇所」によって決まります。これらを特定し改善することが、大幅な利益向上に直結します。
 寿命が短い代表的な打抜き箇所を4つ抽出し対応策のガイドラインを提唱します。
 ・製品輪郭の凹部: クリアランス設定の工夫でバリを抑制
 ・シェービング加工: 摩耗を前提とした工程設計と材質選定
 ・マッチングカット交差部: スクラップが薄くならない形状次郎の工夫
 ・最終カットオフ部: 製品に直接残るバリを最小化する構造検討
 「現象を注意深く観察し、理屈で対策を立てる」
 この技術水準の向上が、すべての金型に展開可能な資産となり、企業の競争力を高めます。60年近くプレス加工に携わってきた「打抜き加工」の集大成として今回話す機会を頂きました。



 ◇日 時:2026年6月24日(水) 16:00〜17:30
 ◇会 場:ZOOMによる講演会
 ◇申込はこちらへ → メールアドレス:info@npo-admf.org
   1)氏名 2)社名/所属 3)アドレス 4)e-mail 5)会員/非会員 6)電話/FAX
 ◇定 員:100名
 ◇参加費:会員無料 非会員年会費として10,000円/4月〜3月
 ◇入会届 年会費:https://npo-admf.org/nyukai.pdf



 
特定非営利活動法人
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